posted by 日本独立作家同盟
犬吠埼一介さんに投稿いただいた、皮算積人氏の著作「いとしの小さな殺人鬼」のレビューです。
こんなに面白い作品がKDPで読めるんだなと思った。涙を流すほどの高揚感、登場人物の幸せを願わずにいられないところ、前面にエンタメ、背後に思想という構造がしっかりとあるところが見事です。
全体的な印象からゆるふわな作品だと思っていたが全然違う。鋭くも鮮烈な、硬派な作品です。描かれている人物像も多様でリアルだし、主人公の思いが伝わってきた。さすがきんぷれ! 作家だけありますね。
ライトな小説の読者にも、ある程度コアなSFの読者にもおすすめです。本当によく練られています。小児性愛者が題材となっているが、それも本質的で深く、許されない性との葛藤と決断が描かれています。
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