posted by 鷹野 凌
『月刊群雛 (GunSu) 2014年06月号』には、ハル吉さんの既刊『ニートメタル』のサンプルが掲載されています。これはどんな作品なんでしょうか? インタビューの一部を公開します。
──福祉国家スウェーデンからの刺客!(笑)
『ニートメタル』
まず簡単に自己紹介をお願いします
自称漫画家・翻訳家のハル吉(ハルキチ)です。同人出版業もしています。エアー猫DJのゴッシーと二人暮らし。
自著は漫画『猫DJゴッシー』シリーズや音楽ガイド本『ツァディク・ディスクガイド100』、翻訳漫画では『ニートメタル』(スウェーデン)、『カウガール・ナニの冒険』(フィンランド)、『ナイジェリア都市伝説』(ナイジェリア)を出版しています。
◆ブログ:『ハル吉とゴッシー』
http://gosshie.blogspot.jp/
◆公式サイト:『峠の地蔵出版』
http://jizo.cart.fc2.com/
この作品の内容を簡単に紹介して下さい
スウェディッシュ・デスメタルという一つのジャンルを築き上げた国からまた新たなメタルが登場。その名も『ニートメタル』! 全てをヘヴィメタルに捧げてきた男オウブは、34歳になっても母親と同居し、部屋に引きこもってオールド・スクールなヘヴィメタルを聴いている。彼女? 友人? 仕事? そんなものは関係無い。必要なのは孤独と絶望とアイアン・メイデンとジューダス・プリーストだ。
本書はスウェーデンのメタル雑誌『クローズアップマガジン』に連載された1~2ページの短編漫画をまとめたもので、世界初書籍化。海外漫画とヘヴィ・メタルに詳しい訳者の詳細な脚注とスウェーデンの漫画状況が良く分かるインタビュー付き、全64ページ666円! エアー・メタルの次はニートメタルが来る!?
漫画家ダニエル・アールグレン(Daniel Ahlgren):1971年10月30日生まれ。スウェーデンのマルモ在住。主に日常系/自伝系漫画家として知られ、スウェーデンのオルタナティブ・コ ミックを代表する漫画家。2013年で商業誌にデビューして20年になる。
この作品を翻訳したきっかけを教えて下さい
スウェーデン人漫画家が集まって自分達の漫画を英訳して発表しているサイトを数年前に見つけまして、そこに特別ゲストとして『ニートメタル』が1ページ載ってました。主人公は薄らハゲの太ったオッサン・メタラーなのですが、これを見た時、「誰だ! オレの事を勝手に漫画化した奴は!」と思ったのが切っ掛けです。それで試しにそのページを日本語訳して著者に送ったら喜んでくれて、他のページも英訳のテキストと共に送って来てくれたんです。勿論他のページも面白かったので、交渉して出版に至りました。
この作品はどんな人に見て欲しいですか?
タイトル通り、ニートとメタラーはもちろんの事ですが、詳細な脚注を付け、メタルを全く知らなくても楽しめる内容になっておりますので、どなたにもお勧めです!
ハル吉さんの既刊サンプルが掲載されている『月刊群雛 (GunSu) 2014年06月号』は、好評発売中です