posted by 鷹野 凌
『月刊群雛 (GunSu) 2014年06月号』には、晴海まどかさんの既刊『エス・エス・エス』のサンプルが掲載されています。これはどんな作品なんでしょうか? インタビューの一部を公開します。
──モラトリアムな大人のための青春ストーリー
『エス・エス・エス』
まず簡単に自己紹介をお願いします
晴海まどか(はるみ・まどか)といいます。一九八三年生まれの乙女座のA型です。
七年強テクニカルライターとして会社勤めをし、その後フリーで活動しています。三度の飯より書くのが好きな書く方の活字中毒です。
実用書もありますが、主に小説を書いています。ヤング・アダルト作品が多めですがわりとなんでも書きます。Kindleストアを中心に出していましたが、最近、楽天KoboやiBooks Storeなどの他ストア配信も始めました。
好きなものはムーミンと椎名林檎(しいな・りんご)、趣味は音楽活動です。
二〇一四年三月に、『明日が雨でも晴れでも』という作品でライブドアブログ×impress QuickBooks主催『ライトなラノベコンテスト』にて特別賞をいただきました。
◆インタビュー記事(INTERNET Watch)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/interview/20140508_647257.html
◆代表作:『戦う僕らのRGBシリーズ』『よもやまクラブシリーズ』『来たれ!ハマ東マンドリン部!』『テクニカルライターが教える、文章の見た目を良くする技術』など
◆公式HP:『白兎ワークス』
http://whiterabbitworks.wordpress.com/
◆ブログ:『原点回帰―Running possible―』
http://mfineocean.blog98.fc2.com/
◆Twitter(@harumima)
https://twitter.com/harumima
◆パブーで公開中の短編小説(無料)
http://p.booklog.jp/users/harumima
この作品の内容を簡単に紹介して下さい
主人公は大森あかり。社会人バンド『shout』でボーカルをつとめる、悩める二十七歳。
六年間勤めていた会社を辞めたのち、バンド仲間・日向のマンションに転がり込んだ。どうにかしないとと思いつつ、なんとなく動き出せずに時間ばかりが過ぎていく。
そんなある日、日向が『レル』と名乗る青年を拾ってきて――。
といった感じの、大人のための青春小説です。
タイトルになっている三つのエス(S)は、表紙を見ていただければわかるとおり、Sing Shout Suomiの略です。Suomiはフィンランド語でフィンランドを指します(Finlandは英語なのです)。主人公がムーミン好きで、ムーミン・フィンランドの小ネタを挟んでいます。
また、今作では絵師のはるめろんさんに表紙・挿絵(カラー&モノクロ)を描いていただきました。このサンプルにも二枚ほど掲載させていただいています。
◆公式ブログ:『HAROOM』
http://ameblo.jp/harumiku8639/
◆pixiv
http://www.pixiv.net/member.php?id=2326991
この作品を書いたきっかけを教えて下さい
昔から好きなムーミンを絡めたネタで何か話が書けないか、とずっと思っていました。長らく漠然と考えていただけですが、ムーミンの母国であるフィンランドに実際に行ってみて、構想が浮かんだことが一番のきっかけです。
フィンランドネタでは、『ルピナスの戯言』という短編小説も出しています。『エス・エス・エス』と『ルピナスの戯言』は、自分的フィンランド二部作です。傾向も雰囲気もだいぶ異なる二作ですが、共通した部分もあるかと思うので、併せて読んでいただけるとより楽しめるかと思います。
あとは、普段は学生が主人公の作品を多く書いているので、たまには大人が主人公の作品も書こうと思ったのもあります。三十歳手前のキャラクターが主人公の作品は、現在販売しているものの中にはほかにありません。
この作品はどんな人に見て欲しいですか?
多分、一番共感していただけるのが、三十歳を目前に控えた二十代後半の方です。色々考える年齢だと思うんですよね、二十代後半って。
あとは、ムーミン好きの方。「あぁあの作品のことね」という感じで、楽しめる要素を散りばめてあったりもします。
とはいえ、気軽に読みやすいをモットーに書いているので、そういうのが好きな方であればどうぞ。
晴海まどかさんの既刊サンプルが掲載されている『月刊群雛 (GunSu) 2014年06月号』は、好評発売中です