『月刊群雛 (GunSu) 2014年10月号』には、くみさんの新作連載小説『井の頭cherry blossom~restart~The Blue Marble』第2回が掲載されています。これはどんな作品なんでしょうか? インタビューをご覧ください。
── まず簡単に自己紹介をお願いします。
くみと申します。
オリジナル作品はこの『井の頭cherryblossom』シリーズが初めてになります。
四月号は既刊を、五月号では第二部にあたる新作を載せましたが、今月号では新作連載の二話目を書いています。
現代詩フォーラム様、うたのわ様のサイトに短編小説や短歌を投稿しています。
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── この作品の内容を簡単に紹介して下さい。
都内、有明にある民間宇宙企業「グリッタースペース」。そこは日本初の有人宇宙飛行を実現した企業である。
「都立井の頭高校」で教師をしていた二階堂瑞樹(にかいどう・みずき)はとある事がきっかけでそのグリッタースペースに入社する事になるが、彼の何気ない一言から、後を追うように御劔慧(みつるぎ・けい)も同じ会社で宇宙飛行士を目指す事になる。
二人は高校時代からの幼馴染で恋人。紆余曲折を乗り越えてまた、二人は新たな人生のスタートラインを切る。
── この作品を書いたきっかけを教えて下さい。
五月号に載せた新作では、登場人物二人が前の職場(高校)から今の職場(グリッタースペース)に転職した、物語の冒頭部分のお話でした。今回の作品はその続編第二回にあたります。登場人物の慧と瑞樹が新たな環境でどう生きて考えていくのか。
二人にとって第二の人生のスタートラインとなる出来事を書いていきたいなと思いました。宇宙飛行士というとまだ日本では「特別」なイメージですが、海外などではほんの少しずつ民間にも宇宙という門が開かれているんですよね。
この状況が日本だとしたらどういう事になるのだろうという事も思いついて書きました。
今回は今まで何も悩まずに恵まれた人生を送ってきた慧が少し自分の事について苦悩する場面も盛り込んでいます。
二部は教師編を読んでいない方でも読めると思いますし、初めて読む方にはまた登場人物二人の新たな一面が見られると思います。
コンセプトはアダルトだけではないBL小説。甘ったるい少女漫画やふわふわなケーキの様なイメージで書くように意識しました。ですので、登場人物が妙に女子力があったり一般女子より容姿が綺麗なキャラクターで「少し歪んでいる理想の王子様とお姫様の物語」設定になっています。
── この作品はどんな人に読んで欲しいですか?
従来のBL小説に飽きた方や、夢々しい物語が好きな方に男女問わず読んで欲しいなと思っています。特に眼鏡男子、草食系男子、女子力高い男子がお好きな方には是非!
── この作品の執筆にはどれくらい時間がかかりましたか?
今回は一週間半位かかりました。
── この作品を書くにあたって影響を受けた作家や作品を教えて下さい。
影響を受けたのは橋本紡(はしもと・つむぐ)さんです。
日常の描写やお料理の詳しい描写など「何でもない当たり前の日々」を上手く表現しているなと。
学生時代に読んだ水野麻里(みずの・まり)さんの『姉妹の旋律』少女小説ですが、大人っぽくて淡々とした話の進め方が当時もですが今も好きな作品です。懐かしくなって中古でしたが本を取り寄せた位です。
── 注目している作家がいたら教えてください。
橋本紡さん、江國香織(えくに・かおり)さん、藤本ひとみ(ふじもと・ひとみ)さん、高田郁(たかだ・かおる)さん
── 今後の活動予定を教えてください。
『LOVE DRIVER』というサークル名でも活動しています。
オリジナルジャンルでの活動は『月刊群雛』以外では当分オンライン上での活動になります。
二次創作なども含めてTwitterかPixivの方を見て頂けると情報が素早く分かるかと思います。
くみさんの新作が掲載されている『月刊群雛 (GunSu) 2014年10月号』は、下記のリンク先からお求め下さい。