『月刊群雛 (GunSu) 2014年12月号』には、夕凪なくもさんの新作連載小説『計算する知性ver.1.5』第1回が掲載されています。これはどんな作品なんでしょうか? インタビューをご覧ください。
── まず簡単に自己紹介をお願いします。
夕凪なくも(ゆうなぎ・なくも)です。
月刊群雛さんにはとてもお世話になっています。
二〇一四年三月号に拙著『if』のサンプルを掲載させてもらって以来、四月号にはそのサイドストーリー(書き下ろし)を、五月号から九月号まで(七月号は休載)は、ミステリ(警察小説)『贖罪』の連載、十月号には『計算する知性』のサンプルを……と怒涛のごとく掲載させていただきました。
それ以来の、久しぶりの新作を引っ提げての登場となります。
主にTwitterで好きなことを気ままに呟いています。僕の著作に関する情報も時々ツイートしますので、どうぞお気軽にフォローしてください。
現在Kindleストアで六作の電子書籍を販売しています。
『短編集「ジャンジャン横丁」』
『if』
『計算する知性』など。
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── この作品の内容を簡単に紹介して下さい。
拙著『計算する知性』(以下ver.1.0)の後日譚となります。
ver.1.0を読んでいない方にも、状況や世界観等がある程度分かるように書いたつもりです。ただver.1.0を読んでくださったほうが、よりすんなり内容を把握できると思いますし、ver.1.0の伏線がver.1.5で生きてきている面もあるので、本作を読んで気に入っていただければver.1.0もよろしくお願いします。
肝心の内容ですが、主人公「僕」こと富沢一は大学を卒業しましたが、相変わらず闇屋殺しのままです。
「僕」はアナザーライフプランニング社が行うCIPの作業の最中、フルフェイスのコンピュータと人間とを繋ぐインターフェイスから、謎めいた「声」を聞きます。
結局その時はその声の主は分からないまま、「僕」は新しい登場人物浦辺龍太と共に、闇屋殺しに精を出します。
ところがその戦いの中で、また思いがけない出来事が起こり……というものです。
── この作品を書いたきっかけを教えて下さい。
ver.1.0のラストは、一部の方から「続きを予感させる終わり方」との感想があり、暗に続きを期待されているような気持ちにずっとなっていました。
また僕自身ver.1.0を読み返して、「もっとこんな物語が作れるんじゃないか?」と色々な可能性を考えたりしていたので、それをとりあえずver.1.5という形でまとめました。
ver.2.0にならなかったのは、2と言えるほどありとあらゆる全ての謎が解明されたわけではなく、また僕自身書いているうちに途中で息切れしてしまったからです。
── この作品はどんな人に読んで欲しいですか?
色んな人に読んでいただきたいですね。
ver.1.0をすでに読んでくださった人にも、まだ読んでいない人にも。
ジャンルとしては一応SFということになるんだろうと思います。ですが僕の小説は特にジャンルというものを意識しておらず、強いて言うなら「広義のエンターテインメント」という点を意識していつも書いているので(なんだかどこかの文学賞の公募条件みたいですが笑)、特に読者は選んでいないつもりです。
── この作品の執筆にはどれくらい時間がかかりましたか?
世界観が最初から決まっているので、ほぼ一話二日くらいのペースで書けました。奇跡に近いですね。
けれどもその前にプロットをうんうん唸りながら練ったり、執筆後何度も推敲を重ねたりした期間を合計すると、一週間から二週間はかかっていると思います。
── 今後の活動予定を教えてください。
本作『計算する知性』ver.1.5のアップデート版である、ver.2.0を完成させるべく、今色々と悩んでいます。ver.2.0は多分電子書籍の形で出すと思うので、発売した際はよろしくお願い致します。
その他、僕が過去に書いた作品も電子書籍の形で販売できればなあ、と企んでいます。
僕の電子書籍販売情報に関しては、Twitterやブログ等で随時発信いたしますので、どうぞお気軽にフォローしたり覗いたりしてやってください。
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